記事: ~冷え性と睡眠~
~冷え性と睡眠~

~冷え性と睡眠~
「美容と健康のためには睡眠が大事」
これは誰もが一度は耳にしたことのある言葉ではないでしょうか。
けれど現実はどうでしょう。
仕事に家事、育児・・・。
やらなければならないことに追われ、「24時間じゃ足りない」と感じることは少なくありません。
睡眠が大切だと分かっていても、十分な時間を確保するのは簡単ではありません。
だからこそ大切なのは、限られた時間の中で、いかに質の良い睡眠をとるかということです。
今回は、冬の時期に多い「冷え」と「睡眠」の関係、そして今日からできる冷え対策についてお話しします。
冷えが睡眠の質を下げてしまう理由
冬になると、
・なかなか寝つけない
・夜中に目が覚めてしまう
・朝すっきり起きられない
といったお悩みが増えます。
その原因のひとつが「冷え」です。
私たちの身体は眠るときに深部体温(身体の内部の温度)を下げる必要があります。そのために、手足の血管を広げて熱を外に逃がします。
つまり、手足が温かくなることは、眠りに入るための大切なサインなのです。
ところが冷え性の場合、末端の血流が悪く、手足が温まらないため、スムーズに眠りへ移行できません。
ひとことで「冷え性」といっても、
・全身型
・末端型
・内臓型
・下半身型
などさまざまなタイプがあります。
ご自身のタイプを知ることで、より効果的な対策が見えてきます。
■ 全身型
一年を通して全身が冷えやすく、基礎代謝が低下しているタイプです。
疲れやすさや慢性的なだるさを感じる方も少なくありません。
原因として、ストレスや生活習慣の乱れが関係します。
対策としては、
・生活習慣の見直し
・体質に合わせた漢方薬を取り入れることも選択肢のひとつです。
等が有効ですが、改善しない場合は疾患が原因となっていることもあるため、医療機関を受診しましょう。
■ 末端型
手足の先が特に冷えやすいタイプです。
私自身もこのタイプで、冬は手足がなかなか温まらず、眠りにくさを感じることがあります。
末端が冷える背景には、体幹部の冷えや自律神経の乱れが隠れていることもあります。
対策としては、
・首元(首・手首・足首)を冷やさない
・お腹など体幹部分をしっかり保温する
・心身をリラックスさせる時間を意識的につくる
といったことが大切です。
身体の中心を温めることで、自然と末端にも血流が行き届きやすくなります。
■ 内臓型
手足はそれほど冷えていないのに、二の腕やお腹を触ると冷たいタイプです。
内臓が冷えていると、胃腸の働きが低下し、便秘や下痢、むくみなどの不調につながることがあります。
このタイプの方は、
・腹巻きやカイロを活用しお腹や背中を温める
・冷たい飲み物を控える
といった対策が有効です。
■ 下半身型
腰から下の下半身に冷えを感じるタイプです。
このタイプは血行不良が原因となることがあるため、
対策としては
座りっぱなしにならないよう、マッサージやストレッチ等で血行を良くしてあげることが大切です。
ここからは私が実践している冷え対策を紹介します。
冷え対策① 食事で身体の内側から温める
身体を温める食材として有名なのが「生姜」です。
生姜にはショウガオール、ジンゲロールといった辛み成分が含まれており、血行を促進し、身体を内側から温める働きがあるといわれています。
寒い季節になると、スーパーや薬局で生姜湯が販売されているのをよく見かけますが、それにはきちんと理由があります。
その他にも、身体を温める食材には次のようなものがあります。
・冬が旬の食材
・根菜類(にんじん、ごぼう、れんこんなど)
・タンパク質を多く含む肉や魚
反対に、
・夏が旬の食べ物
・白砂糖
・コーヒー
などは身体を冷やしやすいといわれています。
コーヒーをよく飲まれる方は、カフェインを含まないダンディライオン(たんぽぽ)コーヒーに置き換えてみるのもひとつの方法です。
冷え対策② 湯たんぽで末端を直接温める
手足が冷えて眠れない方には、湯たんぽがおすすめです。
最近は、毎回お湯を沸かす必要のない充電式タイプもあり、とても便利です。
布団に入る前に足元を温めておくと、眠りへの入りがスムーズになります。
ただし、低温やけどを防ぐため、必ずカバーをつけ、直接肌に触れないように注意しましょう。
冷え対策③ 入浴は“温度”がポイント
忙しいと、ついシャワーだけで済ませてしまいがちですが、できれば浴槽に浸かることをおすすめします。
理想的なお湯の温度は38〜40度程度。
寒い日は熱めのお湯に入りたくなりますが、熱すぎるお湯(42度以上)は交感神経を刺激し、かえって身体に負担をかけてしまいます。
ぬるめのお湯にゆっくり10〜15分ほど浸かることで、副交感神経が優位になり、リラックスした状態で眠りに入りやすくなります。
毎日は難しくても、週に1回でも構いません。
「自分を整える時間」として、ぜひ取り入れてみてください。
冷え対策④ 温かい飲み物で内側からリラックス
ハーブティーでは
・ジャーマンカモミール
・リンデン
等が効果的です。
ジャーマンカモミールは世界中で親しまれているハーブで、冷えや睡眠の悩み、胃の不快感などに用いられることがあります。やや独特な風味があるため、ハーブ初心者の方は飲みにくく感じるかもしれません。その場合は、少量のミルクを加えると飲みやすくなります。キク科アレルギーの方は注意が必要です。
リンデンに含まれるファルネソールという成分は、不安や興奮を鎮め、心身の緊張をやわらげるといわれています。また、フラボノイドを含む発汗ハーブとしても知られています。
眠る前の一杯は、「身体を温める」だけでなく、「心をゆるめる」時間にもなります。
アルコールを楽しまれる方におすすめなのがホットワインです。
赤ワインにシナモンやスターアニス、レモンやオレンジなどのスパイスや柑橘類を加えることで、身体を温めるサポートが期待できます。
ただ、飲みすぎには注意してくださいね。
冷え対策⑤ アロマで嗅覚からリラックス
香りもまた、自律神経に大きく影響します。
おすすめの精油は、
・ラベンダー
・ゼラニウム
・オレンジやマンダリンなどのシトラス系
があげられます。
リラックスタイムに取り入れられることが多く、穏やかな眠りをサポートするといわれています。
ディフューザーを使ったり、ティッシュに1滴垂らして枕元に置いたりしてもいいでしょう。
睡眠は、最高の美容習慣
私たちの身体は、眠っている間に修復と再生を行っています。
成長ホルモンの分泌
肌のターンオーバー
自律神経の調整
脳の情報整理
どれも、美容と健康に直結する重要な働きです。
24時間は誰にとっても平等です。
だからこそ、「睡眠時間を増やす」のではなく、
睡眠の質を高める工夫をすることが大切です。
冷えを整えることは、その第一歩です。
今季は厳しい寒波の影響もあり、まだまだ冷え込む日が続きます。
身体を内側からやさしく温め、自分の身体を労わってくださいね。



